めまい、ふらつき、耳のつまりが１１日前に発症し日常に支障が出ている　　５４歳　女性

１１日前の朝グラッとしためまい（目眩）になり、寝返りや起きようとすると目の前がグルグル回って吐き気をもよおした。

同時に耳の自閉感、耳のこもり、耳のつまりといった耳の症状が現れ、病院の耳鼻科を受診し前庭神経炎と言われ、ベタヒスチン、ビタミン剤、アデホス、五苓散やとんぷくの様な薬をもらって飲んでいる。１年前にも同様の症状が出て入院したことがある。他に目がすごく疲れるように感じている。既往歴として突発性難聴がある。

 

＜初診時＞

まっすぐ歩けるが、左右特に右を向くとめまい（目眩）がする。また耳の閉塞感とこもった感じがある。

姿勢によるめまいの誘発を避けるため、また上半身への鍼灸治療はせず、座位と仰臥位で遠絡療法を中心に治療をおこなった。

 

＜２回目＞前回施術から１週間後

前回治療した後にしんどさは出なかった。耳のつまり（閉塞感）と耳のこもった症状は消失した。前回右をむくとめまいが出るとのことだったが、今日は左を向くとめまいがでるとのことだ。また頸の左後ろと背中の上部が重い感じがする。施術は腹臥位を座位と仰臥位に加えた。

 

＜３回目＞前回施術から１週間後

めまい（目眩）はこの間治まっていた。ただしパソコンの画面を５分も見ると疲れて目眩（めまい）が出そうな状態になる。

 

＜４回目＞前回施術から５日後

パソコン画面も２０分ぐらいは見れるようになった。目の疲れ、自閉感も良い状態が続いている。

 

＜５回目＞

パソコン作業が３０分ぐらいなら出来るようになった。

 

＜６回目＞

めまい（目眩）、耳のつまりやこもった感じ、首や背中の重さは軽快し、略治とした。

 

（考察）

めまい（目眩）や耳鳴り、耳のこもった感じ、耳のつまりなどの耳の症状などは、水分代謝に原因があることが多い。

やはりこの症例も同様で、代謝を念頭に治療をおこない略治に到った。