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低音が聞こえづらく、耳が詰まった感じがして、周囲の音が響く 38才 女性
9日前の朝から左耳が詰まった感じになり、低音が聞きづらく周囲の音が響くようになった。これまで5回ほど同症状の経験があり1年から2年に1回なっている。耳鼻科での病名はステロイド反応性(依存性?)感音性難聴とか、蝸牛型メニエル病と言ったものらしい。今年は3ヶ月前になっていて、いつもなら耳鼻科でリンデロンを処方してもらうとすぐに良くなっていたが、今回は9日経っても改善しない為不安になり、当院をネットで検索して来院された。
<初診時>
左耳の低音が聞こえ難く塞がった感じ。耳はこもった感じではなく、詰まったかんじである。詰まって響く。特に響きが気になるのは、子供の声とトイレの水を流す音だと言う。この症状の度に1回4錠のリンデロンを飲むと良くなっていたが、今回は効かないとのお話である。治療は鍼灸治療と遠絡療法をおこなった。
<2回目>
前回治療後のしんどさは出なかった。治療して以後耳のつまった感じが消失した。耳の響きも消えた。低音の聞こえづらさもさほど気にならなくなった。 この時点で愁訴が取れたため一旦略治とした。
<3回目>前回治療から5日後
良くなったのがうれしくて、かなり体を酷使したせいか、再度耳のつまりが始まったとの連絡を受けて治療。治療は前回同様にした。
<4回目>前回治療から2ヶ月後
全く別の愁訴で来院された。前回の治療以後耳のつまりや響きといった耳の症状は治っているとのお話であった。
(考察)
一般的に耳鳴り、難聴、こもりといった耳の症状は、老人性の難聴や耳鳴りに代表されるように、変化が現れにくいイメージだが、この症例は一過性の不安定さを感じさせる訴えであり、体調や精神的な不安定要素ともからんで再発を繰り返しているように思える。