休診日(日曜・祝日) | ||||||
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診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
8:30~12:30 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
13:30~20:30 | ○ | ○ | ○ | - | ○ | ○ |
昼食時に舌の感覚に異常を感じ、夜間には口が歪んできた 顔面神経麻痺 39才男性
2ヶ月ほど前の昼食時に舌の感覚に異常を感じ、その夜に口の歪みが出てきた。翌朝は目が閉じられなくなった為病院を受診した。脳神経内科のMRIに異常は見られず顔面神経麻痺と診断された。そしてステロイドの服薬3日分と、抗ウィルス薬とビタミンB12が1週間分処方された。病院ではこの2ヶ月間顔面神経麻痺の評価テストや電気検査はおこなっていない。一旦治まっていた味覚異常が3日前から再発し舌が痺れだしている。
<初診時>
当院での顔面神経麻痺評価点数は40点満点の12点。施術は鍼灸治療のみをおこなった。できれば週2回の治療が相乗効果が高いことを説明した。
<7回目> 顔面神経麻痺発症から3ヶ月。当院初診から1ヶ月経過
顔面神経麻痺評価点数18点。味覚は正常。舌のしびれは治まっている。以後は週1回間隔での治療となった。
<11回目>顔面神経麻痺発症から4ヶ月。当院初診から2ヶ月経過
顔面神経麻痺後遺症である瞬き時の共同運動が出始めている。
<25回目> 顔面神経麻痺発症から8ヶ月。当院初診から6ヶ月が経過
顔面神経麻痺評価点数32点。あ、い、う、え、おの発声で後遺症である目の連動は出ていない。
両目の瞬きにタイムラグがある。右鼻すじにつっぱり感とたよりなさがあるとの事。しかし全体に見ると
食事や会話にまったく不自由はないとのことで、家族からも顔面神経麻痺は治ったと思われている。
前月半ばから二週間に1回の治療間隔になっている。
<39回>顔面神経麻痺発症から約1年2ヶ月。当院初診から1年が経過。
顔面神経麻痺評価点数34点。点数にも日常への影響にも問題は無い。二週間に1度の治療間隔で経過を見てきたが、症状はほぼ固定されている。
頬部につっぱり感は残っているが、時間経過と共に緩んでくると考え略治とした。
(考察)
発症から2ヶ月経過して来院され、その時の顔面神経麻痺評価点数が12点。症状の経過は予想していた以上に躓いた症例かもしれない。これは顔面神経麻痺発症から当院での施術開始までの日数や、施術間隔、自宅での表情筋運動やマッサージの頻度など総合的に見て検討する必要がある。