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突発性難聴後の耳鳴りと耳の閉塞感   42歳  男性

2ヶ月前に激しい耳鳴りがして耳鼻科を受診し、聴力も落ちており突発性難聴と診断された。ステロイドの点滴を2日間受けて聴力はかなり回復した。さらにステロイド服薬を1週間と現在もアデホス(ATP)とメチコバール(ビタミンB12)と釣藤散の服薬治療をおこなっている。しかし聴力は一旦回復した後に再度低下してきており、特に高音が聞こえが悪くなっていると医師から説明された。また耳の閉塞感とこもった感じがつらく、耳鳴りよりはむしろ閉塞感の方が日常生活への支障が大きい。以前にも疲れがひどい時に耳鳴りが出たことがあるが、休むと鎮まっていた。しかし今回はそうならず閉塞感もきついことから当院をネットで検索して来院された。

 

<初診時>

鍼灸治療は初めて。耳鳴りと耳の閉塞感は左耳に常時有る。耳の周囲を触ると腫れぼったさを感じる。施術は鍼灸治療と遠絡療法とをおこなった。

 

<2回目>前回施術から3日後

施術翌日に耳のこもった感じが強まったように感じたが、昨日からこもった感じが弱まってきており、それまで金属音のような耳鳴りだったのが、蝉の鳴くような音に変わってきた。

 

<3回目>

耳鳴り10→5 耳の閉塞感10→5 に半減している。

 

<11回目>

耳がスーッと通っている感じがする。

耳鳴り10→3 耳のこもった閉塞感10→0 となった。

 

<12回目>

耳鳴り10→2 耳のこもった閉塞感 10→0

前回の施術から耳鳴りと耳の閉塞感共に落ち着いており、特に閉塞感が日常生活を鬱陶しくしていたので問題なく過ごせることから略治とした。

 

(考察)

耳鳴りとか耳の閉塞感の原因が耳に問題が有っての耳鼻科領域ではないことも多い。この症例は突発性難聴という耳の疾患に起因したものであったが、それでも患者様を苦しめる耳鳴りや耳の閉塞感の原因がイコール耳の局所ではないという症例である。

 

 

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