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耳鳴りと耳の閉塞感、耳のこもった感じで、なにもやる気がおこらない。 45歳 男性
1ヶ月ほど前の就寝時にヘッドフォンで音楽を1時間ほど聴いて寝た。その翌朝に左耳の聞こえが一時的に悪くなりその後に回復した。念のために耳鼻科を受診し、薬を出してもらい聴力の異常は無くなった。それから2週間ほど後(今から2週間前)に、左耳の閉塞感と耳鳴りがいきなり出現し耳鼻科を受診し、低音障害型感音性難聴と診断された。6種類の服薬を1週間続けたが症状に変化は見られず、大きな病院の耳鼻科に転院して突発性難聴と診断された。耳鳴りは少しあるが、なんと言っても耳の閉塞感が辛く、仕事もテレビも食欲も何もしたくない状態である。左側の耳を人の手で押さえられている感じがしている。またしゃべっていても耳に水が入っているような、壁を隔てて聞こえるような音がこもった感じがしていて、自分の声もこもって聞こえる。耳抜きをしても取れず1週間前に鍼灸施術も受けてみた。治るのか不安で当院をネットで調べて来院された。
<初診時>
東洋医学的にこの患者様を診ると肝、腎の陰虚証である。それを考慮して鍼灸施術に遠絡療法を加えて施術をおこなった。
<その後の経過>
この患者様はとても几帳面で毎日の症状の変化をきちっと記録につけておられて、週2回の間隔で施術を行ったが、施術の始めに状態をお聞きすると、前回治療後から本日に到るまでの詳細を、ノートを見つつお話しをされた。
耳鳴りはもともときつくなかったが初診時の施術以後耳鳴りは消失した。
<2回目>の施術した翌日に、耳のこもった感じが良いとの電話をいただいた。
閉塞感もアップダウンしながら、やがて中ぐらいから弱までと徐々に軽減していった。
<6回目>当院初診から約1ヶ月後には、閉塞感は中から弱に安定してきた。
<9回目>当院初診時から40日後には消失する日が出るようになった。閉塞感が弱まるとこもった感じも連動して弱くなった。
<12回目>当院初診から1ヶ月と25日経過。
耳の閉塞感10→2 耳のこもった感じ 10→0 になった。
耳鼻科を受診して検査をしてもらうと、当初あった低音の聴力障害も正常になっていた。
<14回目>症状発症から2ヶ月半。当院初診から2ヶ月と2日経過した。
耳の閉塞感は消失したままの正常な状態が続いている。耳のこもった状態も消失したままで経過している。
施術はこの日で略治とした。
<考察>
耳症状の訴えであるが、当院で治っていく経緯を診ると、やはり耳鼻科の領域といった考えでは難しいのではないかと思える。