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顔面神経麻痺発症10ヶ月が経過して来院され、急激に症状の改善が見られた顔面神経麻痺症例 33歳 女性
10ヶ月前に右顔面神経麻痺が発症。発症翌日に病院を受診しMRI と血液検査を受けたが異常は無く、末梢性の顔面神経麻痺との診断を受け、ステロイド(プレドニン)とビタミンB12(メコバラミン)の服薬による治療をおこなった。味覚もおかしかったが1週間で正常に戻った。病院では顔面神経麻痺評価点数チェックも電気検査も10ヶ月間されたことがない。中学生の時に、軽度の顔面神経麻痺に罹患したがすぐに完治したとのことである。
<初診時>
顔面神経麻痺評価点数40点満点中18点 片目の閉眼不可 ホイッスルが吹けない。パソコン画面を見ると涙がたれるように出る。鼻以下が患側に寄っている。瞬き時に口から頬にかけてが引きつり、しゃべると目が小さくなるなどの共同運動が顕著である
<6回目> 当院受診1ヶ月後
顔面神経麻痺評価点数22点。 口笛が吹けるようになった。閉眼が可能となった。 仕事中に涙を拭く回数が随分減った。口をイーッとすると今まで見えなかった歯が少し見えるようになった。片目つぶりが少し出来る。
<11回目>当院初診から2ヶ月後
顔面神経麻痺評価点数24点。ホイッスルが吹けるようになった。瞬き動作では閉眼可能だが、両目開閉時間に差がある。
<15回目>当院初診から3ヶ月後
顔面神経麻痺評価点数26点。麺はすすれないが、他の食べ物には不自由を全く感じない。咳や唾を飲み込むと眼下が連動して動く。
<24回目>当院初診から5ヶ月後。顔面神経麻痺発症から1年5ヶ月経過。顔面神経麻痺評価点数28点
ストローは唇の真ん中でも吸える。テンションが上がってしゃべると患側の目の周囲に力が入る。
<35回目>当院初診から8ヶ月後。顔面神経麻痺評価点数30点。
ウーやオーの口をしても外見からは顔の歪みがまったくわからない。当初たれるように出ていた涙が出ない日もある。上唇に感覚が戻ってきた。額の皺も寄るようになり、眉毛の高さも左右差は無くなった。しかし眉毛を挙げるのが難しい。
<40回目>当院初診から10ヶ月後、顔面神経麻痺発症から1年9ヶ月経過。顔面神経麻痺評価点数30点。
表情を作らない時の顔は、自然で全くわからない。涙もあまり出ず拭くほどではなくなった。
ご本人の都合で中断になったが、発症からの月日と顔の状態から見て、略治といって良い状態である。
(考察)
顔面神経麻痺発症から10ヶ月経過して当院を受診されたわけであるが、すでに顔面神経麻痺後遺症である共同運動も強く表れており、表情を作ると目が細く小さくなる状態であった。また顔面神経麻痺評価点数は18点であり、ここから当院での施術が開始されたわけであるが、10ヶ月間の経過の中で。表情を大きく作らなければ、見た目的には自然な状態で全く判らないまでに改善された。しかし来院された時点で顔面神経の混線状態が強くあった為、緩和されたとはいえ共同運動の消退には到らなかった。