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耳鳴りに、耳の閉塞感が加わり、目眩(めまい)の悪化を恐れて来院された。 35歳 男性
耳鳴りに加え、2週間前から耳の閉塞感が現れ、めまいを感じるようになってきた。3年前にも同じような症状になり、1年近く耳鼻科に通院し、良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、また耳鼻科とは別に目眩専門の医院にも通院して、やっと症状が鎮まってきた既往がある。
特に耳の閉塞感が表れると目眩がきつくなりメニエル病の前兆に思え、それが不安である。耳鼻科では耳鳴りが悪化すると、ステロイドを投与されるのが嫌で、まためまい専門の医院ではたくさんの水飲みと運動を行うことになる為、この度は鍼灸治療を試してみようとネットで当院を調べて来院された。鍼灸治療については、肩凝りで月に1回程度受けておられるとのお話であった。
<初診>
歩行時にフワフワとした感じがある。耳鳴りは金属音に近く、静かなときに大きく聞こえる。
施術は鍼灸治療と遠絡療法を行った。普段受けている鍼灸施術に比べて随分刺激が軽いとのお話であった。
<2回目>
前回施術後から耳鳴りの音質が変わった。今まで近くに聞こえていた音が遠くに聞こえるようになった。また耳の閉塞感。つまった感じが10→5に半減した。
今日の施術直後
耳の下あたりに重い感じがあったのが消失した。耳のつまりが10→1に軽減した。
<6回目>
耳鼻科の検査で聴力は戻っているとのことであった。耳の閉塞感(つまり)は消失。耳周囲の重い感じ消失。耳鳴りも当初に比べ随分小さくなっており、気になるほどではなくなった。
念のため2週間ほど施術間隔を開けて様子をみる事とした。
<7回目>
耳鳴りは当初に比べてさらに小さい。耳の閉塞感も消失している。本日は肩、首、肩甲骨間の凝りを中心に施術をおこなった。
(考察)
耳鳴りに限らず、嗅覚障害や顔面神経麻痺など首から上の疾患は、漢方で言うところの水毒(水分代謝障害)との関係を考慮する必要がある。この症例の場合も舌診から診て、水分の片寄りによる関係が関与しているようだ。