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早期に治ることが予想される顔面神経麻痺症例 43歳 女性
11日前の朝に歯を磨いていて顔の異常に気がついた。その3日程前から右眼の下がピクピクと痙攣し、右耳の後ろが痛かった。
発症した日に耳鼻科クリニックに行くと、病院を受診するように紹介状を書いてくれた。病院では入院を勧められたが仕事等の理由で断った。聴力検査に異常無く治療はステロイド点滴とビタミンB12、アデホスをもらった。甲状腺機能異常がもともとありチラージンやメルカトールといった甲状腺の薬を飲んでいる。さらにグリセレブ(頭蓋内圧亢進改善薬)点滴や、デキサトール(ステロイド)注射をおこなっている。
<初診時>
顔は一見すると顔面神経麻痺とは分かりづらいが、観察すると額の皺が挙がらず、眼が閉じれない。鼻翼も全く動かない、下唇は左に寄り、顎の筋肉の皺が梅干し様に寄って見える。顔面神経麻痺評価点数は40点満点中の20点。発症11日後で20点あるので軽度であるが、やや中度寄りの軽度といったところ。
<2回目>前回治療から10日後
前回治療した日は、そのあとすぐに眼が閉じれるようになり、鼻翼が動き始めたとのお話であった。額の皺が動くようになっているが皺は平行ではなく斜めである。顔面神経麻痺評価点数は28点
<4回目> 顔面神経麻痺発症から34日後。当院初診から3週間後。
ほぼ全ての症状が改善された。
<5回目> 顔面神経麻痺発症から1ヶ月と11日後。当院初診からちょうど1ヶ月後
顔面神経麻痺評価点数 40点。 満点 略治となった。
<考察>
顔面神経麻痺評価で軽度と言っても、2週間内に治る方や、1回の施術で治るケースもあるので、この症例の程度ともなれば4ヶ月後ぐらいから、口と目が連動して動くといった共同運動が出ることが考えられる。ただしこの時点で満点になってしまうと、患者様自身で、これ以上施術を受ける必要はないと判断されることが多い。
施術者としては、共同運動が出たとしても他人が判るほどではないと思うので、一応共同運動が予想される説明だけをして、患者様の意向を優先し、略治としてしまうことがある。この症例もそうである。