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病院での治療に疑問を感じて来院された顔面神経麻痺症例   40歳 男性

2ヶ月半前。前日から耳の後ろが痛かったが、夜に歯磨きをしていて顔の異常に気がついた。

翌日救急で病院を受診した。病院では特に検査も無いままステロイドの服薬と、ビタミンB12、循環改善薬、鎮痛薬、と目薬を処方された。この病院の対応に頼りなさを感じ、近くの耳鼻科を発症から2週間後に1カ所と、2ヶ月半近く経過した本日別の耳鼻科にも受診して後、当院を来院された。今日受診した耳鼻科で顔面神経麻痺の点数を測り8点と言われた。

 

<初診時>

当院での顔面神経麻痺評価点数 8点。発症から2ヶ月半近く経過しての8点は重度である。 仰臥位での閉眼は可能。アトピー性皮膚炎がある。東洋医学的な脈診は(浮、大、渋)。 施術はアトピーを考慮しつつ鍼治療のみをおこなった。

 

<11回目>顔面神経麻痺発症から3ヶ月と20日経過。当院初診から約1ヶ月後

顔面神経麻痺評価点数16点。見た目が改善され、鼻の通りが良くなったとの事である。

 

<18回め>発症から5ヶ月近く経過。当院初診から2ヶ月半経過。顔面神経麻痺評価点数20点。瞬きをすると口角が動く共同運動が出始める。閉眼時1ミリほど眼が開いている。見た目はさらに良い。

 

<32回目>発症から8ヶ月。当院初診から5ヶ月経過。

パピプと言った破裂音やロレツも問題なくなった。シャンプーしても眼は痛くない。無表情だと眉毛の高さも揃うようになったが、眉毛を挙げることが難しい。

 

<その後の経過>

顔面神経麻痺発症からちょうど1年が経過。当院初診時から10ヶ月が経過した時点で略治とした。顔面神経麻痺評価点数30点。普通に話すぐらいでは判らないまでに回復した。しかし笑うなどの表情を作ると眼が細くなるなどの共同運動が出る。当院で顔面神経麻痺の施術をするようになって、視力が回復する副産物もあった。

 

(考察)

後遺症が予想される重度のケースでは、発症直後から共同運動などの後遺症対策が必要である。2ヶ月も経過すると後遺症の道筋が出来つつあり、発症後4ヶ月ほどすると顕在化する。この為に重度判定をする必要が有る。このケースでは初めに受診した病院では重度判定はおこなわれておらず、後遺症の予防説明もなされていない。

 

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