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足底と足の指に鋭い痛みのあるCRPS(複合性局所疼痛症候群) 10代女性
当院初診時の5ヶ月前に足を捻挫し救急車で運ばれ、ギプス固定を20日間おこなった。しかしギプス装着時も外した後も足を着地させると鋭い痛みが足底と足の母指に走るようになった。入院中の主治医に「原因はわからない」と言われ、退院後に通っているクリニック医師からも「原因はよくわからない」と言われた。病院で治療しつつ整骨院でもSSPによる電気治療と、音波治療、赤外線治療を週2回から3回おこなっている。当院初診時点でCRPSを疑い再検査を勧めた。そして7ヶ月後に再来院された。
<初診時>
2本の松葉杖姿で来院された。症状をお聞きしてすぐにCRPSを疑った。患者様にもCRPSについて説明し、現在かかっておられる主治医のドクターにそのことの疑問をお話しするように勧めた。施術についてはCRPSと診ておこなった。局所を触られることへの不安が極度に過敏になっているため、遠絡療法を中心にお灸を加えておこなった。
<2回目 初診時から7ヶ月後>
当院に受診後病院でCT検査、MRI検査をしてやはりCRPSではないかということで、さらに大学病院にもかかるよう勧められそこでCRPSと診断された。そして現在まで鎮痛薬とリハビリを中心に治療をおこなってきた。この症状が出てから1年が経過し、安静時の痛みと軽度の着地は出来るようになったが、加重はまったく出来ないため2本の松葉杖で歩行をされている。
触診すると足はまるで棒のようで生身の足には思えない感じであり、廃用性の萎縮状態になっている。痛みの中心は踵と足の母指であり、踵が10の痛みとすると、、母指が6ぐらいの痛みであり、足底部から母指にかけて軽度の痙攣が見られる。
施術は、局所を触られる恐怖心が激しいため遠絡療法と熱くないお灸をおこなった。
<3回目>
曲げたときの痙攣が軽減しており、ぴりぴりした痛みも軽減し、ジーンとした感じがある。
<6回目>
ご自身で柔らかいボールを踏んで加重をかけて確かめておられるが、痛みが軽減してきており、母指は
踏んで体重が少しかけれるようになっている。
<9回目>
以前は2本の松葉杖に100パーセント頼って歩いていたが、今は体重を分散させて歩けるようになった。
病院のリハビリ科で、体重計に足を乗せて踏み込む検査で当院での施術開始前は2キロほどしか踏めなかったが、1週間前の検査で13キロ踏めた。13キロかけても母指に痛みは無いが、踵はジーンと重い感じが出る。
<11回目 当院での2回目の治療から2ヶ月と10日時点>
病院での体重をかける検査で20キロを踏めて、医師もびっくりしたとのお話をされた。
家での移動は最近まで転がる椅子であったが、今は壁を持って移動できる。
<14回目>
外出時に喫茶店内を杖なしで歩けたとのお話であり、ここでも松葉杖にさほど頼っているようには見えないので、普通の杖に変えるよう勧めた。足の母指の痛みは消失しているとのお話である。また病院の検査で32キロ踏めたとのことであった。
<その後の経過>
転倒捻挫から1年7ヶ月。当院受診2回目の施術から7ヶ月が経過した。14回目の施術からは1ヶ月、1ヶ月半といった間隔で来院されている。杖なしで普通に歩いて来院されており、病院では治癒といった扱いをされている。足の母指の痛みは消失。踵も日常困るほどの痛みは無い。が体重をかけた時にやや重さを感じることと、また以前のようにならないかと言う不安があるため、例え1ヶ月半開いても現在も来院を続けておられる。