ゴルフ中に手首（腕関節）を痛めて、物を握ったり手首を動かす動作がつらい　　５７才男性

３ヶ月前にゴルフスイングをして左手首を痛めた。それ以後物を握ると手の甲側が痛み、ドアノブなどの手首を小指側に曲げる動作で、手首の小指側に痛みが出るようになった。整形外科でＸＰやＭＲＩを撮ったが異常は見られなかった。そのため整形外科ではシップをもらったぐらいでこれといった治療法は無く、カイロプラクティックにも行ったが効果は全く無かった。しかし手首を傷めてから３ヶ月経っても手を使うことが不自由なために当院に来院されることとなった。
■所見
左手の痛みを詳細に調べると２つの関節に痛みの原因が有ることがわかった。１つは小指側の手首の関節（腕関節）であり、もう１つは第４指と５指間の中手指節間関節である。ご本人は小指根部の筋肉に痛みを訴えておられる。
■診察
[ 初診 ]
遠絡療法と鍼灸治療を併用して治療をおこなった。治療直後の痛みをペインスケール言ってもらうと１０→５へと改善された。
[ 2回目 ]
前回の治療から５日後に来院された。２回目の治療前の痛みは初診時の治療前を１０とすると７。初診時の治療後よりもやや悪くなっている。どうしても日常の動作で悪化させるため養生しつつ治療することの難しさと治療間隔の大切さを物語っている。しかし２回目の痛みと圧痛は手首の関節のみであった。当初中手指節間関節に有った痛みは消失し、そのため物を握る動作時の痛みはなくなっていた。２回目の治療後は手首の痛みが１０→３へと改善された。
[ 3回目 ]
４日後来院されたが手首（腕関節）の痛みは良い状態が保てており、手首を尺側に強く曲げた時にだけ痛みが出る。現在は日常生活に手首の痛みは感じられないとのお話であった。
治療は手首（腕関節）を強く曲げた時に出る痛みに対しておこなった。
治療後手首（腕関節）の痛みで苦しんだ愁訴は消失した。
略治とした。