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仕事による使い痛みが原因の肘関節の動作障害と肘関節痛  45才 男性

仕事で自動車の板金をしており、ハンマーで叩く動作が多いため、半年ほど前から肘関節を持ち上げるだけでも痛みと重いだるさが出るようになった。また肘を急に動かすと電気の走るような痛みが出る。現在ペインクリニックに通院中で、鎮痛注射や鎮痛薬を服薬しているが症状はまったく良くならない。そのためカイロプラクティックにも行ったがやはり症状はまった変わらなかった。
■所見
チネルサイン(ー) 安静時痛(++) 肘の動作時痛(+++)である。肘関節局所は熱感があり炎症状態が見られる。手を少し動かしただけで、肘を中心に上肢全体に痛みと重さとだるさが有り、手や指を使って動作ができるような状態ではない。
■診察
[ 初診 ]
遠絡療法と鍼灸治療を併用して治療をおこなった。治療直後は肩から上肢が軽く、動作が軽く早くなった。また肘関節の痛みも上肢全体の痛みもだるさも軽快した。この愁訴は使い痛みが原因なため極力負担がかからないようにお願いをした。
[ 2回目 ]
前回治療した日は肘関節痛を中心にした疼きも消えて翌日も調子が大変良かった。しかし仕事中にハンマーを空振りして激痛が走り、また痛みが元に戻ってしまったとのお話であった。
[ 5回目 ]
上肢を動かす動作も肘関節の屈伸や回内回外動作もスムーズにできるようになったので、
肘関節痛と上肢の痛みとだるさに関しては一旦略治として、次回から腰痛治療にとりかかることとした。
■考察
仕事による使い痛みが原因なのは明らかなので、シップや電気をかけた程度では使って悪くするスピードには追いつかなのが現状だろう。まして炎症のある肘関節をマッサージするとよけいに炎症を広げてこじらせることになる。
今回肘関節痛を中心にした愁訴は軽快しているが、仕事で上肢を酷使するとやはり使い痛みは再発することが予想される。良い状態を保つには本人の養生がいかにできるかが大きい。また治療を定期的におこなうことがとても大切なことである。今後の課題であろう

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