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肩関節痛(五十肩) 4症例 を列記

右肩関節を意識せず動かした時に、ズキッとしたその場でうずくまるような激しい痛みが出現するようになった。可動域制限はさほど無い。  64歳 男性

 

2ヶ月ほど前から肩関節を意識せず動かしたときにズキッとした激しい痛みが走り、腕を抱えてうずくまる様に痛みをこらえることもある。肩関節そのものの運動角度は前挙160度。側挙150度ある。「とにかくふとした動作時の耐え難い痛みを止めたい」と来院された。
■診察
[ 初診 ]
肩関節全体が張って皺の無い状態である。触っても熱感は無い。ズキッとした痛みは肩関節の前面部と側面部。解剖的には上腕二等筋長頭腱部と烏口突起部あたりに出現する。
治療は鍼灸治療と遠絡療法を併用しておこなった。治療直後肩関節の張りが取れ、とても軽くなり、動きが楽になったとのお話であった。
[ 2回目 ]
前回治療した日から3日後来院された。ズキッとした痛みがこの間出なかった。挙上角度も左右差が無くなり正常になっている。
[ 3回目 ]
前回治療した日から4日後来院された。この間にゴルフをしたが痛みが無かった。2週間様子を見ることにした。
[ 4回目 ]
前回治療した日から2週間後に来院された。痛みは全く無い。
略治とした。
■考察
この症例は、いわゆる五十肩ではない。五十肩の定義は後述したがそれには当てはまらない。この症例の耐え難いズキッとした痛みがどこから来ているのかだが、関節包内ではなく、棘上筋腱がスムーズに動かず、ひっかかったような痛みを発しているように思える

肩関節痛と言っても、上腕二頭筋腱に問題があったり、棘上筋腱板に問題があったり様々な原因で成る。これらの原因が基で肩関節滑液包内に炎症が広がり、疼きが治まると関節可動域に角度制限が出てくる。加えて圧痛点が4箇所以上あるものを、五十肩と定義づける。しかし整形外科では肩関節が上がり難い症状を症候名として五十肩と呼んでいる場合が多い。

 

 

左肩関節の安静時の疼きと挙上時の痛み。  68歳 男性

 

 

1ヶ月前に転倒し、その時に手をついて以後、肩関節に疼きと可動域制限が出るようになった。夜間が疼いて眠れない。レントゲンなどでも石灰沈着などの異常は見られず、整形外科でのシップと鎮痛薬では徐々に症状がひどくなっているように思えるとのことで来院された。
■診察
[ 初診 ]
肩関節の前面を中心に痛みがある。初診時はまず疼きを止めることを主にし、可動域制限にも少し治療をおこなった。治療は鍼灸治療と遠絡療法とを併用した。
[ 2回目 ]
3日後に来院された。この間疼きは消失し夜も眠れるようになった。驚いたことにこの間ゴルフに行かれ、可動域も正常になっていた。たった一度の治療しかしておらず、予想以上の治療効果が現れたようだ。2回目の治療は肩周囲の疲労を取る程度とし、肩関節の症状はこれで略治とした。

 

 

就寝時に肩関節の疼きで目が覚める。昼も肩関節が疼いているが、肩関節を動かしても痛みは無い。 70歳 男性

 

 

3ヶ月ほど前から肩関節が痛くなり、やがて疼くようになってきた。夜間疼きで眠れないことがある。肩関節の可動域は正常に動き、動かす時も痛くない。整形外科に通って鎮痛注射やシップをもらっているが全く症状が良くならない。レントゲンでは肩関節の異常は見られない。
■診察
[ 初診 ]
遠絡療法と鍼灸治療を併用し座位で治療をおこなった。可動域に問題が無いので疼きだけ取る事にした。またお酒や風呂の指導をおこなった。治療後は肩が嘘のように軽いといって帰られた。
[ 2回目 ]
疼き消失。VASでも10→0であった。肩関節の愁訴は治癒とした。

 

 

インフルエンザの予防注射後から肩関節痛と肩関節の可動域制限が出るようになった。 59歳 男性

 

 

4ヶ月ほど前にインフルエンザの予防注射をした後から、左肩関節を動かすと痛みが出るようになった。肩関節を後方に開くような動作をすると、ロックがかかったようになってそれ以上広げられない。肩関節に安静時の疼きは無い。肩関節のことを忘れて動かした時に、疼きのようなジーンとした痛みがしばらく続く。整形外科に通っているがまったく改善されない。
[初診 ]
鍼灸治療と遠絡療法とをおこなった。治療後肩関節の可動範囲が随分広がった。
[経過]
3回の治療で、肩関節の愁訴はほぼ正常時の状態まで回復したため、略治とした。

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