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関節リウマチによる足関節痛、肩関節痛、腕関節痛  61才 男性  

1ヶ月前の血液検査で関節リュウマチと診断された男性が、右足首の腫れと痛み(足関節痛)、左肩関節痛、手首の腫れと痛み(腕関節痛)で来院された。右足関節は腫れていて触ると熱がある。また腫れは足首を中心に足の甲や足の裏から指先まで見られ、朝の起床時は足底を床に着けられないほど痛い。左肩関節痛は挙上の方が楽で下げると痛い。右手首の痛みは一時腫れていたが、今は腫れは無いが痛いとのお話であった。家族歴として母親と叔母もリュウマチである。
■診察
[ 初診 ]
治療は遠絡療法と鍼灸治療を併用しておこなった。腕関節の腫れと動作時痛に指の関節の変形がある。しかしご本人が一番つらい症状は左肩関節の痛みと可動域の狭小による衣服の着脱、料理で包丁を切る、自転車に乗る、洗髪するなどの日常動作の障害である。治療は遠絡療法と鍼灸治療を併用して行なった。
[ 2回目 ]
9日後来院。足関節の腫れが随分引いており、朝の起床時に足が床に着けれなかったほどの痛みは消失していた。
[ 3回目 ]
足関節、肩関節、腕関節の愁訴全てが軽快したとのことであった。リュウマチ因子を抱えていることから愁訴が軽快しても再発することが予想されることから、たとえ治療間隔を開けても継続的に体調を管理していく治療が必要な旨をお話し、現在も来院されている。
■考察
鍼灸治療および遠絡療法が大変に効を奏している症例である。本来リュウマチは膠原病であり慢性的に推移するケースが多い。その為日常の中で上手にリュウマチと付き合っていく心積もりがいる。この方の場合一時的に治療が効を奏しているが、しかし関節だけを対象とするのではなく、本である中枢部への治療継続が今後も大切だと考えている。

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