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耳鳴り  突発性難聴後の耳鳴り  75歳 女性

3ヶ月前に突発性難聴になり、総合病院の耳鼻科を受診し難聴の方は良くなった。しかし突発性難聴以後耳鳴りと耳中の音がこもったが感じが残ったままで、現在も耳鼻科に通院しているが全く改善されない。さらに精神的な心配事が重なったことで耳鳴りが急に大きくなりはじめた。騒音や人との会話で耳鳴りは大きくなり夜間静まると音は小さくなるが、今回心配事や精神的な緊張が続いて以後耳鳴りの音が気になって不安になり、ネットで当院のことを知り来院された。

■診察
[ 初診]
一般的な耳鳴りは静かなときに音が気になり、昼間活動しているときはさほど気にならないものだが、この方の場合は逆に昼間人と会話したり人混みに出ると耳鳴りが大きくなる。年齢からいって老化の要素が無いとは言えないが、東洋医学の診察法である脈診から見ても、むしろ交感神経との関連が耳鳴りに大きく関与していると考え1回目の治療を行った。

[ 2回目 ]
前回の治療した日は耳鳴りが消失したような感じだったようだ。しかし治療翌日仕事のことでトラブルがあり耳鳴りが再度大きくなったので治療を受けたいとのお電話があった。ストレスが耳鳴りに関係しているのは明らかだが、その日はどうしても治療の予定が立たず翌日治療をおこなった。

[ その後の経過 ]
現在まで10回の治療をおこない耳中の塞がった感じやこもった感じは消失した。
耳鳴りは10→1に改善されており、ご本人にも精神的な余裕ができてきたように表情や態度から見て取れる。

■備考
この症例の耳鳴りは突発性難聴から始まったとの事で、年齢も含めて内耳に問題がある感音性難聴要因がある。さらに騒音に大きく左右されるストレスが大きく関与している。当初はストレスに対する治療に重点を置いて耳鳴りはかなり改善された。さらに内耳に起因する耳鳴りに対する治療を加えるとさらに耳鳴りは改善された。このことからも耳鳴りはMRI等では判断できない聴覚と関連する場所に、老化による腎虚の概念と、気、血、水の圧迫や滞りの関与を考慮しなければならない。

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