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顔面神経麻痺発症後早期に鍼灸治療を開始し、早期に治癒した症例 38歳 女性

8日前に左耳下奥が痛かった。翌日に職場で昼ごはんを食べていて食べづらかったが、夕方子供から顔が曲がっていることを指摘された。すぐに病院を受診し顔面神経麻痺と診断された。その時点での顔面神経麻痺評価法では20点であったが、その後10点まで下がり現在12点と言われている。治療はステロイド点滴を10日間受ける予定で、今日6回目の点滴を受けたところである。他に坑ウィルス剤とビタミン剤の服薬と、表情筋をアイウなどと動かすリハビリ指導を受けて一日3回行っている。

■診察
[ 初診 ]
顔面神経麻痺評価点数は14点。耳鳴りや音ののこもった感じは無い。味覚正常、「目が閉じれ無いために目が乾いて痛い」「食事がしづらい」「笑えない」などの訴えがあった。また耳奥に現在痛みがある。治療は鍼と遠絡療法を併用しておこなった。治療直後には耳奥の痛みが消失した。

[ 経過 ]
3回目の来院時に前回の治療後「口が横にグッと広がるようになった」とのお話をされた。全体の顔の印象も随分良くなっている。6回目の治療で38点となった。片目つぶりに少し問題があったのだが、もともと片目つぶりが苦手だったという点と、他の評価項目にまったく問題がなかったのでほぼ満点といっても良い。

■考察
この症例では病院でアイウといった表情筋を動かすような指導がされている。このケースの場合は顔面神経麻痺でも軽度なので表情筋の運動も良いが、中等度もしくは重度でも表情筋運動を指導する病院もしくは医師があるので、どういった内容の指導があったかは必ず確認する必要がある。後遺症が予想されるか否かでリハビリの指示は当然変わってくる。病院によっては、例え大病院といえども顔面神経麻痺に対する点数評価も電気生理学的検査もしない所がある。鍼灸治療も当然予後の予想を基に治療を組み立てている。

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