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手のだるさと痛みで服の着脱や物が握れない  59才 女性

昨夜手枕でうたた寝をして起きたら、右手の腕関節と手掌から親指にかけて痛みと疼きが急に現れ、上肢全体の重さとだるさと手の疼きで眠れなかった。現在は上記の症状に加えて親指も動かせず物がつかめなくなっている。

■診察
[ 初診 ]
末梢神経の圧迫による症状である。治療は遠絡療法と鍼灸治療とを併用した。治療後は腕関節と手掌の痛みおよび上肢のだるさが消失し。親指の屈曲がかなり広がった。
[ 2回目 ]
5日後来院。この間親指の屈曲時に一定の角度を超えると痛みが出るのと、上肢のだるさが少しあったが、それ以外は家事にも支障が無く過ごせていた。治療後は親指の屈曲角度も上肢のだるさも正常になった為略治とした。
■考察
簡単な症例に見えるが、病態は神経線維の部分圧迫で、頚椎と頚髄に東洋医学的な五行の考え方が必要である。その考えがなければこのように治療直後に症状がきれいに消失することは今までの経験上無い。
PS.
東洋医学にはこれでないといけないという答えが無い。遠絡療法は病態を西洋医学の病態論と東洋医学の病態論を数学の公式のような治療法にあてはめていくことで病気を治す。しかし病気が治る道筋の応えは一つではない。そこに百家争鳴の原因があるようだ。

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